優木せつ菜/故事/11話 せつ菜、覚悟する！

角色	文字
せつ菜	ん～～～…… 1
PLAYER	……さっきから唸ってるけど、お腹でも痛いの？
せつ菜	いえ……家に連絡しようとしているんですが、 なかなか勇気が湧かなくて…… 2
せつ菜	両親と話をするって決めたのに、 電話を手にしただけで心臓がばくばくです 3
せつ菜	あ～……向こうから降参ですって連絡こないかなぁ…… それが一番平和的なのに…… 4
せつ菜	ダメダメ、こんなことじゃ！ やるって決めたんだからしっかりしなくては！ 5 +
せつ菜	でも……やっぱり心臓が口から飛び出ちゃいそう……あう〜 6
せつ菜	今更ですけど冷静に考えたら、家出なんて不良の することですよね。両親は私のことをもう見限っているかも……！ そんな……どうしましょう！？ 7
PLAYER	お、落ち着いてせつ菜ちゃん。変な方向に想像しすぎだよ
せつ菜	そ、そうですよね……冷静さを欠いてしまいました…… 8
PLAYER	冷静じゃいられなくなるくらい、 スクールアイドルのことが大切なんだって、私はわかってるから
せつ菜	あ、ありがとうございます。 私にとってスクールアイドルは本当に特別なんです 9
PLAYER	こんなこと言ったら変に思われるかもしれないけど、 私は嬉しかった
せつ菜	え？　どうしてですか？ 10
PLAYER	だっていつも真面目でしっかり者のせつ菜ちゃんが、 悪いと思ってることをしてでも スクールアイドルでいたいって思ってるから
PLAYER	なんだか、それがとっても嬉しくて。 ごめんね、せつ菜ちゃんにとっては深刻な問題なのに
せつ菜	いえ、そんな…… 11
PLAYER	ねえ、こういう風に考えたらどうかな？
PLAYER	家を出たのは、距離を置いて お互い冷静に考える時間を作るために必要だったって
せつ菜	……そんな風に考えられるなんて大人です。 全然想像もつきませんでした 12
せつ菜ちゃんの方が大人だよ
PLAYER	せつ菜ちゃんの方が大人だよ
せつ菜	そんなことないです。 あなたに話すとなんでも解決しちゃう……すごいです！ 13
なんだか照れくさいよ
PLAYER	なんだか照れくさいよ
せつ菜	あなたに全部話してよかった 14
PLAYER	電話……そんなに急がなくても もう少し気持ちが落ち着いてからでもいいんじゃない？
せつ菜	いいえ、こういうことは 先送りにしちゃうとキリがありませんから。 それに、これ以上あなたにも迷惑はかけられません 15 +
PLAYER	全然迷惑だなんて思わないよ！ だって私はせつ菜ちゃんの味方だから！
せつ菜	覚悟を決めました。電話します 16
せつ菜	もしもし、お母さん？　私だけど…… え？　う、うん……うん……うん……あの、 黙って家を出てごめんなさい……今日はお家に帰ります 19
せつ菜	それと……あの……一回だけ、私のステージに来て、 私の大切にしているものを見て欲しい……それじゃ、あとで…… 20
せつ菜	ふぅ…… 22
PLAYER	お疲れ様。どうだった？
せつ菜	絶対に怒っているって思ってたのに、 心配してくれていました……あんな声初めて…… 24
PLAYER	そっか、上手くいったみたいだね
せつ菜	これからが本番ですけど、まずは第一関門クリアです。 ご迷惑をおかけして本当にすみませんでした 25
PLAYER	だから迷惑じゃないってば
せつ菜	ありがとうございます。あなたがいてくれて本当によかった 26