宮下愛/故事/10話 綺麗な言葉とそのままの気持ち
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うーーーん……これってどうなんだろう……? 1 | |
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まとまりは……あるよね? たくさん本読んだし、その通りには書けてる……と思う 2 | |
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でもなあ……う〜〜ん…… 3 | |
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愛ちゃん! 歌詞どう? 進んでる? | |
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わあっ!? び、びっくりした〜。 てか君、愛さんに盗聴器でもつけてる? 6 | |
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え? なんで? | |
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いやあまりにもタイミングが良すぎてさぁ……ま、いーや。 タイミングが合うのもひとつの運命……ってことで、 歌詞なんだけど、しょーじき言ってわかんなくなってきました 7 | |
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ええ!? | |
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初めてのことだから最初からうまくいくなんて思ってないけどさ、 自分なりにこんな感じかな〜って作ったものの、 向き合いすぎてわかんなくなっちゃった 8 | |
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てことだから、君。ちょっと見てみて! 9 | |
字が小さいね | ||
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……こ、これは……字が小さい! | |
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えっ! マジで? 読みにくくてごめん! 10 | |
字が綺麗だね | ||
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愛ちゃんて……字が綺麗! | |
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そこかーい! 字じゃなくて歌詞見て、歌詞! 11 | |
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……うーん、愛ちゃん、作詞に関する本とか読んだりした? | |
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ん? そりゃ読むよ。 作詞なんて初めてだから、図書室にサクサク通って いろんな本を読んでみたよ 12 | |
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やっぱり。……あのね、 第一印象で、あまり愛ちゃんらしくないなって思っちゃった | |
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アタシらしく、ない? 13 | |
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うん。『歌詞』としてはすごく素敵だと思う。 流れもあるし、ありがとうって気持ちもちゃんと伝わってくるよ。 でも、なんだか愛ちゃんの言葉っていう感じがあんまりしない | |
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そう……かな? でも、アタシなりには頑張ったんだよ。 いろんな本を参考にしたし、いろんな歌も聞いてみたし…… 14 + | |
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意気込まないくていいんだよ、愛ちゃん。 愛トモのみんなは、愛ちゃんの感じてることを 同じように感じたいと思うんだ | |
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……ア、アタシも最初は素直に書いてみたんだよ! でも書いてみたら…… なんか日記っていうか、子供っぽいっていうか…… 15 | |
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他のスクールアイドルの子たちの歌みたいな、 ちゃんとした歌詞じゃないから駄目だと思って…… 16 | |
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そういうやり方も間違いじゃないと思うよ。 でも今は、みんな愛ちゃん自身をそのまま見たいんじゃないかな | |
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そのまま……? そのままでいいの? 17 | |
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愛ちゃんのそのままの気持ちが歌詞になる、 それがきっと大切なんだと思う | |
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アタシ、愛トモのみんなをがっかりさせたくなくて…… でもそれが間違ってた? 18 | |
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ぜんぜん間違いじゃないよ! ただ、愛ちゃんがちゃんとしようと 意気込みすぎちゃっただけっていうか | |
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そっか。確かに、 ちょっといいカッコしようと思っちゃったかも 19 | |
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でも、それじゃ本当のアタシが伝わらないよね? アタシはアタシらしく、どかーんと歌詞に気持ちを ぶつけちゃえばいいんだ! 20 | |
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うん、そのほうがきっと愛トモのみんなも嬉しいと思う! | |
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わかった! 歌詞、もう一度書いてみるよ。今度はアタシらしく! 21 |