小原鞠莉/変わらない背中
外觀
< 小原鞠莉
| 角色 | 文字 |
|---|---|
| 果南……あなたの背中、とてもあったかい…… 0 | |
| こら、耳元でしゃべるな。ぞわっとするでしょ 1 + | |
| いやーん、果南は耳がウィークポイントなのね! 3 | |
| ふぅ~ 4 + | |
| ぎゃっ! やめてってば! もー、怪我人なんだから大人しくしててよ 5 | |
| もうおぶってあげないからね! 下ろすからね! 6 | |
| それはイヤ~ 7 + | |
| 全く……石段の途中で転んだ上に捻挫なんて。 初めて登る所じゃないんだから、しっかりしてよ 9 | |
| むー。ビギナーでもベテランでも、 この石段をクリアするのはベリーハードだと思うわよ? 一段一段の大きさが不揃いだし、ごつごつしてるしっ 10 + | |
| 競争デース☆ なんて言って走り出さなきゃ ビギナーだろうと転ばないよ。ライブを控えた時期だったら 大騒ぎする事態なんだからね。分かってる? 11 | |
| ……ごめんなさい 12 | |
| うむ。以後気を付けるように 13 | |
| ……そういえば、 小さい頃もこうやって鞠莉をおぶって帰ったことがあったね 14 | |
| そんなことあったかしら? 15 | |
| あー、忘れたな、薄情者め。 石段じゃなかったけど、今回と同じで走り出した鞠莉が転んで…… あの時は確か、膝を擦りむいたんだよ 16 + | |
| 座り込んだまま痛い痛いって泣くから…… 仕方なく私が家までおんぶしてあげたの 17 | |
| ああ……思い出したわ 18 | |
| 果南と遊べたことが嬉しくてたまらなくて、走り出したのね。 転んで痛かったけど、果南の背中があったかくて…… 19 | |
| 変わらないわね、果南。 あの頃と同じであなたの背中は私を安心させてくれる 20 | |
| ……鞠莉は変わったね 21 | |
| え……そう? どこが? 22 | |
| 重くなった 23 | |
| なっ! そこはビューティになったって言うところでしょ~! かな~~ん!! 25 |